大学病院診察日
月に一度のK大学病院診察日。
23日に予定されている全身麻酔手術のため、いつもの注射はなし。血栓ができやすくなるので、一回パス。
担当のB先生に腎機能についても尋ねると、「ぜんぜん問題ないですよ」とかる〜く言われたので、一安心。
帰宅してから、I病院の看護師さんに電話して、B先生からの話を伝え、注射は一回パスになったこと、腎機能は問題ないことを伝える。だが、看護師さんによると、麻酔科でまだ検討しているので、また連絡するかもしれない、とのこと。
これだけ対策してくれるのは本当にありがたい。念には念を入れて、という感じがヒシヒシと伝わってくる。
手術前以外、あまりお会いすることのない麻酔科の先生ですが、心からありがとうございます、と伝えたい。
それ以外は装具の代金を振り込んで、地味なリハビリメニューをこなしている。
私が早く手術してもらいたい、と考えたのは、もちろん復帰が早くなるということもあるけれど、第一に「半月板損傷が怖い」からだ。
前十字再建だけなのと、半月板も触るのとでは、予後が違う。
そして、二番目の理由として、「筋力が衰えてしまうと術後のリハビリに時間がかかる」から。
これはもう体験済みなのだ。
前回、2010年に右足首を骨折して、その後椎間板も痛めた結果、当時の私の右足は、左足に比較して半分以下の太さになってしまっていた。ほとんどすべての筋力が落ちた。
今は60%だが、あの時測っていたら、おそらく10%もなかったんじゃないかな。
その後、リハビリに1年以上を費やした。
今はあの時よりも6才半、年を取っているし、ホルモンの影響もあるから、筋力を回復するには同じくらい時間をかけてしっかり丁寧にやらないと、と覚悟している。
整形外科手術は、執刀医の技術がもちろん大きい。だが、それと同じくらい、リハビリがものをいう。
これは一般的に言われていることでもあるけれど、私自身の実体験からの切実な感想。
怪我をして落ち込む人が多いのも頷ける。
今回だって、もし初めての整形外科手術だったら、私も落ち込んでいたかもしれない。
「年も年だし、本当に運動できるようになるのか」とか「時間がかかって先が見えない」とか、否定的に考えてしまいがちだ。
椎間板手術のときには、私も散々、否定的な考えに取り憑かれた。「もうアルパインはできない」と思った。
それが、どうですか、一昨年はヨセミテ・フェアビュードーム、昨年はトレチーメですからね。
椎間板の術後1年間、リハビリを淡々とこなし、徐々にクライミングにも復帰して、スキーにも復帰して、いろいろな活動に復帰できた。
実は右足の痛みは一昨年くらいまで残っていた。
特に朝起きるときに痛みを感じたものだ。
ところが6年経った昨年あたりからほとんど右足の痛みを感じなくなっていた。
若い人には6年なんて考えられない時間の長さかもしれない。6年も経ったら、中学高校とクラブ活動はできない、と思うのかもしれない。でも6年間、何もできなかったわけではなく、登山とクライミングは続けられた。
私の椎間板は劇症だったので、これだけ後遺症が残ったのだが、それでも回復していく、ということを身をもって体験している。
だから、今回だって大丈夫。
術後を見据えての術前リハビリ、しっかりこなそう!