手術翌日

 手術前の点滴の針刺しが一回で決まらず、3人看護師さんが代わる代わるトライ。これが失敗すると痛い。青あざになる。呼ばれるギリギリになってようやく針が入り、急いで手術室へ。

 ・・・・・

 手術は12時過ぎには終わったらしく、12時半には相方が呼ばれたという。

 麻酔が覚める頃に、ああ、もう起きるのか、まだ寝ていたい、と思った。

 病室に帰るストレッチャーの音も夢うつつ。

 電気毛布で包んでくれているので、寒さもなかった。

 しかし、ここからが、一番の山場。術後24時間は、どんな手術でも辛い。

 その24時間が始まった。

 部屋に帰ってから、夜寝る前、そして夜中の2時、痛み止めの点滴を三回使い、もう時間を空けなければこれ以上は点滴を使えないので、朝は座薬を入れてもらう。

 膝の痛みよりは寝返りを打てないので、腰が痛くなるのだ。そっちの方が辛い。

 夕飯はゼリーのようなものとみかんを食べた。

 朝ごはんは8割ほど食べたが完食ならず。

 朝食後、Y先生がやってきて、ドレインを引き抜く。

 一瞬のことだが、これが痛い!!

 だが、ドレインがなくなるとぐっと楽になった。

 処置の間、自主的に右足をずっとあげていたら、Y先生的にはお気に召した様子。

 痩せても枯れても(痩せてもいないし枯れてもいないが)、クライマーの意地ですな。

 ここで意地を見せて、どうする・・・

 そして尿道の管も抜く。これは、松葉杖でトイレにいけるようになったから。

 万が一のための点滴の針だけは残っているが、あとは自由になった。

 さて、トイレへの松葉杖歩行ができると、リハビリのK先生がやってきて、「歩いているところを撮らせてください」という。かなりいい動きだと、自分でも思う。

 撮影会、開始。

 動画アップしてくださいよ〜

 もう少し、痛そうに歩いてもいいくらいだ、と言われる。

 痛くないわけじゃないけど、そんなに痛くはない。

 撮影会、無事、終了。

 お昼は完食。

 午後はCPMという機械で30分間足の曲げ伸ばし。伸展15度屈曲60度で、屈曲は余裕。伸展の方が辛い。

 足には装具がついていて、歩くときはそれをつける。

 ベッドでは膝を冷やす機械をつけている。

 夕方、相方が来てくれて、つかの間の歓談。

 魔の24時間が終わり、今日はゆっくり眠れそう。