術後8日目ーー退院前夜

 さて、退院を控えた戦いが始まりました!

 9時、朝一番の計測は110度。 

 午前のリハビリは・・・

⚫︎ ゴッドハンドによるマッサージ と 自力マッサージ

⚫︎ リハビリ室でCPM 伸展0度 屈曲105度から115度

⚫︎ 膝蓋骨動かし

⚫︎ 下腿内旋EX テトラ と 割り箸巻き

⚫︎ ヒールスライド 5分×3セット(内側にひく動作が加わり、120度の屈曲を目指す)

計測は再び120度以上クリア!

⚫︎ 膝裏伸ばし 1.5kg重しつき

⚫︎ Quadsetting 電気刺激あり

⚫︎ Quadsetting 100回

⚫︎ 足上げ 正面 横 各20回×3セット

⚫︎ クォータースクワット 20回×3セット

⚫︎ その場足踏み 20回 + 蹴り出し 10回 歩行訓練 ×4セット

⚫︎ 階段の上り降り 1往復

 12時終了。

 昼休みで病棟にいる間に、退院許可が出たと知らされる。

 やったぜ!!

 これでコーヒーが飲めるよ〜

    午後一の計測は進展指半分の隙間、屈曲110度。

 午後14:20からのメニューは・・・

⚫︎ 病棟でCPM 伸展0度 屈曲120度

⚫︎ ゴッドハンドによるマッサージ と 自力マッサージ

⚫︎ 膝蓋骨動かし

⚫︎ 下腿内旋EX テトラ と 割り箸巻き

⚫︎ ヒールスライド 5分×3セット(内側にひく動作が加わり、120度の屈曲を目指す)

⚫︎ 膝裏伸ばし 3.0kg重しつき

⚫︎ Quadsetting 電気刺激あり

⚫︎ Quadsetting 100回

⚫︎ 足上げ 正面 横 各20回×3セット

⚫︎ クォータースクワット 20回×3セット

⚫︎ その場足踏み 20回 + 蹴り出し 10回 歩行訓練 ×4セット

⚫︎ 階段の上り降り 1往復

 17時過ぎに終了。

 明日は午前中リハビリをしてお昼を食べてから退院。

 (比較的)短い入院生活が終わろうとしている・・・

 

術後7日目ーー新しい装具

 リハビリシリーズもいよいよ後半戦に入ってきました。

 実測120度を目指す。

 9時、朝一番の計測は105度。 

 午前のリハビリは・・・

⚫︎ ゴッドハンドによるマッサージ と 自力マッサージ

⚫︎ リハビリ室でCPM 伸展0度 屈曲105度から111度

⚫︎ 膝蓋骨動かし

⚫︎ 下腿内旋EX テトラ と 割り箸巻き

⚫︎ ヒールスライド 5分×3セット(内側にひく動作が加わり、120度の屈曲を目指す)

ここで再び計測。120度クリア!

よっしゃああ!

明日も120度出れば、水曜日には退院です!!

⚫︎ 膝裏伸ばし 1.5kg重しつき

⚫︎ Quadsetting 電気刺激あり

⚫︎ Quadsetting 100回

⚫︎ 足上げ 正面 横 各20回×3セット

⚫︎ クォータースクワット 20回×3セット

⚫︎ その場足踏み 20回 + 蹴り出し 10回 歩行訓練 ×4セット

⚫︎ 階段の上り降り 1往復

 

 午後には新しい装具ができてきた。

 今までの重い装具に比べると、羽のような軽さ!

 午後のメニューは・・・

⚫︎ 病棟でCPM 伸展0度 屈曲120度

⚫︎ ゴッドハンドによるマッサージ と 自力マッサージ

⚫︎ 膝蓋骨動かし

⚫︎ 下腿内旋EX テトラ と 割り箸巻き

⚫︎ ヒールスライド 5分×3セット(内側にひく動作が加わり、120度の屈曲を目指す)

⚫︎ 膝裏伸ばし 2.0kg重しつき

⚫︎ Quadsetting 電気刺激あり

⚫︎ Quadsetting 100回

⚫︎ 足上げ 正面 横 各20回×3セット

⚫︎ クォータースクワット 20回×3セット

⚫︎ その場足踏み 20回 + 蹴り出し 10回 歩行訓練 ×4セット

⚫︎ 階段の上り降り 1往復

 

 今日は再びビデオ撮影!

 U先生もあちこち見て回っていた。私があるく所を見て、「手術してないみたい」と一言。

 

 

 

術後6日目ーーリハビリに休日はない

 日曜日。

 世間的に天気はクライミング and/or スキー日和。

 私は午前・午後とも以下のメニューをこなす。

 

⚫︎ 病棟でのCPM 伸展0度 屈曲120度

⚫︎ マッサージ

⚫︎ 膝蓋骨動かし

⚫︎ 下腿内旋EX (説明が難しい・・・)

⚫︎ ヒールスライド 5分×3セット

⚫︎ 膝裏伸ばし 1.5kg重しつき

⚫︎ Quadsetting 100回

⚫︎ 足上げ 正面 横 各20回×3セット

⚫︎ クォータースクワット 20回×3セット

⚫︎ その場足踏み 20回 + 蹴り出し 10回 歩行訓練 ×4セット

 

 今日は大部屋にひとりきり。

 久しぶりにのんびりできた。

 明日は誰か入ってくるのかな?

 3時のおやつが歩いてやってくる。

 もとい、相方様が私にお願いしたい案件を抱えて訪問(お見舞いともいう)。

 まあ、頭は元気なんで、考えますよ。

 怒涛のリハビリで、写真をアップする余裕もなかったが、ここで一枚、病室を。

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 今日のランチ。

 なんといっても適正量。

 胃袋も慣れてきた。

 退院後もこれを続けられれば・・・

 

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術後5日目ーー世の中、そんなに甘くない・・・

 今日は土曜日なのでリハビリ室は午前中のみ。

 午前のリハビリメニューは・・・

 

・病棟でのCPM  伸展0度 屈曲120度

・マッサージ

・膝蓋骨動かし

・下腿内旋EX

・ヒールスライド

・膝裏伸ばし 1.5kg重しつき

・Quadsetting 電気刺激あり

・Quadsetting 電気刺激なし 50回(と言われたが100回やってる)

・足上げ 正面 横 各20回×3セット

・クォータースクワット 20回×3セット

・その場足踏み 20回 + 蹴り出し 10回 歩行訓練 ×4セット

 屈曲は110度を超えているが、伸展がPTの先生のお気に召さないので、相当、伸展のためのメニューが入っている。

 伸展は、まじ、きつい。

 そのほか、右足首を曲げるためのメニューも追加。

 どんどん追加される。

 ラーメンのトッピングみたいな感じ。

 いっぱい盛ってあって、食べきれませんよ。

 病室に帰ると、倒れるまでいかないが、結構な疲労感・・・

 午後もこれに沿って自主トレ。

 リハビリ室では約3時間かかるけど、自主トレだと約2時間半。

 30分の差はPTの先生によるマッサージや、屈曲の計測、私独自のメニューのせい。

 リハビリで徹底的に伸ばしまくっている膝の裏側の筋肉と筋が、疲労で痛いようなだるいような・・・

 こいつが諸悪の根源で、膝が内側に入る。ほぐしていくと下は足首へ、上はL1S5の椎間板へと繋がっている。

 両方とももう痛くなかったのに。

 微妙なバランスの崩れは、やはり、昔の古傷のせいなんだ・・・

 しっかりほぐしかたとバランスの戻し方を教わらねば!

 マスターズは、転んでもタダでは起きませんよっ

 

 火曜日には退院できるかなー、と思っていたけど、先生に「それは早すぎるからダメ」と言われてしまったよ。

 世の中、そんなに甘くなかった。

 でも、とにかく、このクセを撃退せねば!!

 術後4日目ーーテロにも負けず

 昨夜のテロにより瀕死状態で眠剤を服用。

 起死回生の朝。

 マスターズリハビリシリーズ再開。

 四日目に突入です。

 午前のメニュー。

●病棟CPMで伸展0度屈曲100度。

●マッサージ テトラ と U字棒

●膝の曲げ伸ばし 5分×3回

●quadsetting 50回

●quadsetting 電気刺激あり 手ぬぐい足伸ばし 10分 

●quadsetting 50回

●足あげ(正面) 10回×3セット

●足あげ(横向き) 20回×3セット

●膝左右の柔軟性回復練習とアキレス腱伸ばし 20回×2回

●ハーフスクワット 20回×2セット

●その場足踏みと歩行3周 ×4セット 

 午後は

●マッサージ テトラ ボール U字棒

●膝左右の柔軟性回復練習とアキレス腱伸ばし 20回×2回

●リハビリ室でのCPM 伸展0度屈曲105度 30分

●膝の曲げ伸ばし 5分×3回

●quadsetting 50回

●quadsetting 電気刺激あり 手ぬぐい足伸ばし 10分 

●足あげ 正面 横向き 各20回×3セット

●マッサージ

●ハーフスクワット 20回×2セット

●その場足踏みと歩行3周 ×4セット 

  屈曲は110度、伸展はほぼ0度。屈曲がコンスタントに120度出れば退院できるらしい。

 明日、120度クリアすれば、退院できるのか?

 えっ、早くない??? 

 本当に50代半ばか、私???

 

 今日は新しい発見があった。

 どうやら足にくせがあって、そういうつもりはなかったのに、膝が内に入りやすいらしい。

 クライミングではどうしてもキョン足をするので、内側に入り気味なのだが、常日頃気をつけていなかったので膝の柔軟性が失われて、左右へ曲がる柔軟性がなくなっていたらしい。

 これを矯正するメニューを追加してもらう。 

 驚いたことに、右足が外に流れる癖がほとんどなくなった。

 さすがプロの指導だ!

 そして、私自身もいろいろ工夫してみた。

 リハビリも自ら小さな工夫を積み重ねて僅かでもプラスに持っていけると思う。

 私は地味だけど、一回一回の動作に注意を集中し、伸展の時には特に力をいれて伸ばすように意識している。

 そして呼吸。

 腹式呼吸を意識し、伸展や屈曲の最大角度がきた時には息を吐ききるようにしている。

 アイシングの時には、肩甲骨周りをほぐしたり上半身のストレッチを入れる。広背筋を維持できないまでも、少しでも筋肉を保存したい。

 座っている時にも、お腹に力を入れ、背骨をまっすぐにして腹式呼吸を意識する。

 ずっと力を入れていると疲れるから、気を抜くこともあるけど、気づいたら、細かいアラインメント動作に注意する。

 直接膝には関係なくても、しっかり意識して身体のバランスを整える。

 こうして午前みっちり2時間半、午後もみっちり3時間のリハビリが終わった。

 担当のK先生に、見舞いなどの予定を聞かれたので、「お見舞いは基本的に断ってます、リハビリに専念したいから」と答えた。

 K先生も「お見舞いが多いと、リハビリが進まないんですよねー、17時過ぎとか日曜日とかならいいんですけど」と言う。

 17時過ぎの病院テロも防止していただきたいのですが、と心の中で思った私です・・・

 シャバに戻ったら、ここまでリハビリに専念できないしね。

 しかし、今日リハビリ室で話したアラフィフ女性は今回が4回目の前十字靭帯再建手術だという。

 高校生でバスケットをしていて2回手術し、20代で1回、その後再び断裂、そのまま放置してスキーなどを続けていたら、半月板がなくなってしまい、おかしな骨ができてしまったのだそうだ。痛くて歩けなくなり、4度目の手術となったそうだ。

 ないはずの骨ができる?!

 今回はU先生執刀で、半月板と前十字靭帯再建を同時にしてもらい、今日で術後10日めとのこと。屈曲が出なくて苦労していたが、無理もないと思うよ・・・

 彼女は、思いっきりスポーツしたい、と悶々としていた・・・

 改めて、手術する先生の技量が問われるのだと思い知らされる。

 はっきり言って、必死です、私たち。

 

閑話休題ーーお見舞いおばさんによるテロ攻(口)撃

 リハビリから帰って、シャワーも浴び夕飯が済んだ頃、テロ攻撃が始まった・・・

 おばさんスナイパーから発せられる約2時間の容赦のない口撃によって、私は(知りたくもない)その人たちの家族構成、出身地、私生活の諸問題をすべて把握する羽目に陥った。

 こうした病院テロは、運が悪いと巡り合う。

 地味にきついリハビリに専念したいから、平日は相方にも来なくていい、と言っているくらいなのに、他人の身の上話や言い争いに発展しかねないやり取りにハラハラしながら、静かに隣で息を詰めているしかなかった。

 だって、どこに避難するんですか。

 リハビリの後は足を挙上して、アイシングするんだから・・・

 なんとなく腹が立って、今日はなかなか寝付けない。だって連日いろんなおばさんが入れ替わり立ち代りテロを仕掛けてくるんだもん。

 それなのに口撃スナイパーのひとりは結構ないびきをかいてるし。

 今日の作戦大成功、とかの夢でも見てるんだろうか。

 仕方がないからPC持ってディルームにやってきた。

 この次は個室に入ろう・・・って、手術はもう二度といやだけど。

 この次がないんなら、明日にでも個室に変えてもらおうかな。

 他の人がどう考えているのかはわからない。

 しかし、私は休息している間もリハビリだと思っている。

 身体の使い方を考え、同じリハビリでも、少しでも効果をあげられる方法はないかと考えている。

 たとえ、僅かでも・・・

 だから、病室にいる間も、貴重なリハビリ時間なのだ、と思っている。

 でも、そうは考えない人も多い、ということだ。

 病院なんだから、見舞客も少しは配慮すべきなのではないか、とマスターズは思うよ。

術後3日目

 マスターズ(高齢者代表)リハビリシリーズも3日め。

 朝、Y先生の回診で、テープ交換があった。腫れも少なく良好。

 屈曲は100度、伸展は7度。 

 メニューは

●病棟でのCPM  伸展7度屈曲90度 30分

●膝の曲げ伸ばし 5分×3回

●quadsetting 50回

●quadsetting 電気刺激あり 10分 

●足あげ 5回×6セット

●ハーフスクワット 20回×2セット

●その場足踏みと歩行3周 ×4セット 松葉杖が両方取れた

 午後は

●病棟でのCPM 伸展0度屈曲95度 30分

●膝の曲げ伸ばし 5分×3回

●quadsetting 50回

●quadsetting 電気刺激あり 10分 

●足あげ 10回×3セット

●マッサージ

●ハーフスクワット 20回×2セット

●その場足踏みと歩行3周 ×4セット 

 屈曲は朝95度だったが午後には100度を超えた。

 午前中のリハビリで松葉杖なしで歩いていいというお許しがでる。

 でも、不安な時は片松葉、使ってね、と・・・

 やはり、リハビリのキモは入院中だという。そこで大体の方向性が見えてくるらしい。

★  ★  ★

 リハビリ中にI先生がいらしたので、挨拶する。

 覚えてるかな、私を。

 いや、絶対、覚えている。

 大騒ぎだったもん、あのときは。

 でも、I先生は紳士だから、おすまし顔。

 「ああ、U先生が言ってた患者さんね、前に僕が手術して、今度はU先生に膝をやってもらった・・・」

 そうそう、そのドジな患者でございます。

 「その節はありがとうございました」

 本当に助かりました。

 でも、あのとき、ストレッチャーに寝たまま、起き上がることはおろか、体を動かすこともできずに死にそうな私に、「そんな怖いものを見るような顔で僕を見ないでよっ」と叫んだのもこの紳士なのだが・・・

 いやいや、怖いものを見るような顔で見ているのではなく、痛みで顔が歪んでいるのでございますよ・・・と言おうにも声も出せなかった。

 どっちかっていうと、「神様助けて」モードだったんだけどなあ。

★  ★  ★

 同じリハビリのアラフィフ女性3人と知り合いになる。

 私もアラフィフと言いたいところだが、もう無理なんだね。

 アラカンですよ、次は。

 一人は私の直前に手術した人、もう一人は9日目、あと一人は先週の月曜日手術だから10日目ということになる。

 年齢ネタが多くなるが、この3人も前十字再建手術は40代以前の話と言われて、手術してくれる病院がなかなか見つからなかったそうだ。

 病院をはしごして遠回りして時間がかかってしまったらしい。 

 その間、膝崩れがなければいいのだが、繰り返すようだが、とにかく半月板損傷が怖い。

 Mindsガイドラインによると、高齢でも運動を続けている人には前十字再建手術も良い結果が出ているそうで、71歳の例があったし、今後はどんどん高齢化対応していくことになりそうだというコメントがあった。この病院では、何歳まで可能なのか、機会があったらU先生に聞いてみよう。

 正直言って、医療の質は地域と病院に左右される。私の母親などは神奈川県在住だが、老人だからと言ってまともに取り合ってくれない病院しかないという。

 東京の隣なのに・・・

 あまり文句を言うので、東京に連れて来て、老人診療科のある大学病院に連れていって、いろいろ検査をしてもらった。

 その結果、「血液検査の針も一発で通るし、説明も丁寧だし、あちこち全部見てくれた」とご満足いただけたようだ。診断は、足に動脈瘤ができかけているために不調が現れたとのことだった。まあ軽微な不調でよかった。

 都内にはこういう特定機能病院がいくつもある。

 紹介状がないと初診料に上乗せされるが、それくらいの支出で躊躇する程度の不調なら特定機能病院にいく必要もない。

 ちなみに私の入院している病院は特定機能病院ではないので、普通の診療報酬しか請求されない。

 やはり、医療も人間のすることだから、病院も医師も積極的に選ぶ時代になった。それをここでは先取りしているようだ。

 日本では医療に関しては、健康保険が肩代わりしてくれる額が大きいので、みんな平等に医療を受けられるから、情報を集めて積極的に病院を選択するメリットは大きいと思う。

 どの病院でも、同じ診療報酬しか請求されない、わけだから。

 それだったら、いい病院、腕のいい医師に診てもらった方がいい。

 ちなみに、アメリカは請求される額が医師や病院によって全く異なる。まさにお金で医療を買わなくてはならない。オバマケアも無くなるし、今後その傾向はもっと強まるだろう。

 できれば、日本では、そうした側面はまねして欲しくない。

 もう、これ以上アメリカ化するのは御免被りたい。